モコ
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わたしみたいに「介護業界で働きたいけど、どんな職場があるの?」「働く施設によって仕事内容は変わるの?」「どの職場が自分にあってるかわからない…」って思ってる人も多いと思うんだよね。
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介護士の仕事内容とは?
介護士の主な仕事内容は、「身体介護」と「生活援助」の大きく2つに分けられます。
事前に組まれた1日のスケジュール通りに、食事・入浴・排泄・掃除・レクリエーションなどを提供します。
身体介護とは?
「身体介護」とは、日常生活の援助の中で入居者さんの身体に触れて介護をすることをいいます。
代表的な「身体介護」は主に下記の3つになります。
- 入浴介助
- 食事介助
- 排泄介助
そのほかに、服薬介助や口腔ケア、利用者さんの見守りなども行います。
生活援助とは?
「生活援助」とは、日常生活の援助の中で入居者さんの身の回りのお世話をすることをいいます。
代表的な「生活援助」は主に下記の4つになります。
- 居室掃除
- シーツ交換
- 洗濯
- 買物代行
そのほかに、利用者さんと一緒に買物に行く「買物同行」や病院などへの受診に同行する「通院介助」なども行います。
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そのほかの介護士の仕事内容とは?
それぞれの職場によって、下記項目のサービスを提供しているところや、レクリエーションやイベントなどの「企画・実施」も仕事内容に含まれるケースもあります。
- 利用者さんの送迎(デイサービス・介護タクシーなど)
- レクリエーション(体操・ゲームなど)
- 外出イベント(花見・紅葉など)
- 季節行事のイベント(夏祭り・クリスマスなど)
また、介護士は他職種の看護師や機能訓練指導員などとも協力をして、体調面でも入居者さんの日々の生活をサポートしていきます。
- 健康管理
- 身体機能の維持、回復
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入所介護施設とは?どんな職場があるの?
入所介護施設とは、24時間365日介護スタッフが常駐し、介護を必要とする高齢者に掃除・洗濯などの生活支援や、食事・入浴・排泄などの身体介護サービスを提供する施設です。
24時間365日体制の入所介護施設なので、夜勤があるのが特徴です。
入所介護施設の種類
入所介護施設には、主に6つの種類があります。
施設により高齢者の要介護度や提供するサービス内容が違ってくるので、働く施設の種類によって介護士の仕事内容も変わってきます。
- 特別養護老人ホーム
- 介護付き有料老人ホーム
- 介護老人保健施設
- グループホーム(認知症型)
- サービス付き高齢者向け住宅
- ショートステイ(短期入所)
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1特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームとは?
特別養護老人ホームは社会福祉法人や地方公共団体が運営母体となっている公的な介護施設で、「特養(とくよう)」とも呼ばれています。
特別養護老人ホーム | ||
施設の 役割 |
中~重度の要介護高齢者が身体介護や生活支援を受けて暮らす介護施設 | |
入居条件 | ・原則65歳以上 ・要介護3〜5 ※要介護1、2の方については、特別な事情がある場合に入居が認められることもあります。 |
|
サービス 内容 |
身体介護を中心とした自立支援 | |
入居期間 | 終身利用 | |
入居費用 | 入居一時金 | 0円 |
月額費用 | 6〜15万円 |
特養への入居は自宅での介護が困難で介護度の重い人から優先的に入居となります。
また、利用料が比較的低額なので、どこの特養も常に満床状態となっています。
厚生労働省の発表では、特養への入居待機者は全国で29.2万人にものぼり、要介護1または2の人も含めると全国で32.6万人が入居を待っている状態です。
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特養の施設の種類
特養は大きく分けると「従来型」と「ユニット型」の2つの種類があり、その両方を取り入れた「混合型」の施設もあります。
従来型
従来型とは、1部屋に4人程度が一緒に暮らす、多床室(相部屋)の施設です。
従来型の特養では、多くの入居者を効率的に介護することができる「集団ケア」が主流になっています。
集団ケアでは、今まで入居者が暮らしてきた生活リズムではなく、施設の時間割りに合わせて生活をしなくてはいけないという点があります。
ユニット型
ユニット型とは、入居者を10人程度の小グループ(ユニット)ごとに分けて、固定のスタッフを配置し、入居者ひとりひとりの状態に合わせた個別ケアを提供する、「ユニットケア」を取り入れた施設です。
自宅で暮らしていた頃と変わらないような居住環境を整えてケアを行います。
他の入居者とおしゃべりをしたり、裁縫や絵などの趣味交流の機会を大切にします。
混合型
混合型とは、従来型とユニット型の両方を取り入れた施設です。
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ユニットケアとは?
最近新たに建設される特別養護老人ホームでは「ユニットケア」を導入する施設が増えてきています。
さらに今後も「ユニットケア」を導入する介護施設はこれからますます増えていくことが予想されています。
ユニットケアの特徴
- 個人のプライバシーが守られる個室がある
- 他の入居者やスタッフと交流するための居間(共同生活室)がある
- 各ユニットに配置された顔なじみのスタッフがいる
- 入居者の個性や生活リズムを尊重し、ひとりひとりのニーズに応じた個別ケアを提供する
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特別養護老人ホームの仕事内容
特養の入居者は要介護度や医療依存度の高い人が多いので、身体介護が中心で看取りケアなども行います。
主に食事介助・排泄介助・入浴介助などの身体介護を行い、更衣や口腔ケア、清拭なども行います。
他にも清掃や洗濯などの日常的な生活支援や外出などの付き添い、レクリエーションなども行います。
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2介護付き有料老人ホーム
介護付き有料老人ホームとは?
介護付き有料老人ホームは、主に民間企業が運営をしていて、「有料(ゆうりょう)」とも呼ばれています。
介護付き有料老人ホーム | ||
施設の 役割 |
自立~重度の要介護者まで幅広い方が身体介護や生活支援を受けて暮らす介護施設 | |
入居条件 | ・自立から要介護5まで施設により条件は変わります。 | |
サービス 内容 |
身体介護や生活支援を中心とした自立支援 | |
入居期間 | 終身利用 | |
入居費用 | 入居一時金 | 0〜数千万円 |
月額費用 | 15〜35万円 |
割安でアットホームな介護付き有料老人ホームもありますが、特養に比べて利用料が比較的高額な施設が多いです。
入居時も一時金がかかるケースが多く、高級な施設では一時金が数千万円というところもあります。
入居者も金額相応のサービスを求めることが多いので、介護士の接遇マナーやきめ細かく丁寧なケアが求められる傾向があります。
普段なかなか使うことがない言葉とかもあって、慣れるまでに少し時間がかかったけど、今ではほんといい勉強になったなと思ってます。
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有料では費用も高額な分、介護士の介護スキルに加えて、言葉遣いや接遇マナーなどの要素も必要とされることが多いぞい。
介護付き有料老人ホームの仕事内容
有料老人ホームは施設により要介護度などはさまざまで、フロアにより要介護度を分けている場合も多くあります。
特養と同様に、身体介護や生活援助もありますが、レクリエーションや外出イベント、入居者の趣味活動のサポートなども多くあります。
また、入居条件も施設によりさまざまで、要支援や要介護度が比較的軽めの利用者が多い施設もあります。
各施設によってコンセプトや運営方針、ケアの仕方など特色が大きく変わってくるので、自分に合った施設選びが大切です。
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3介護老人保健施設
介護老人保健施設とは?
介護老人保健施設は、病院と自宅を結ぶ中間施設として位置付けられており「老健(ろうけん)」と呼ばれています。
介護老人保健施設 | ||
施設の 役割 |
要介護高齢者にリハビリなどを提供し在宅復帰を目指す介護施設 | |
入居条件 | ・原則65歳以上 ・要介護状態で医療ケアやリハビリを必要とする方 |
|
サービス 内容 |
医療的ケアとリハビリ | |
入居期間 | 原則3か月〜6か月 | |
入居費用 | 入居一時金 | なし |
月額費用 | 10〜15万円 |
老健は、病院から退院した高齢者が自宅でも問題なく日常生活を送れるよう、医学的指導のもとリハビリをしながら生活をする施設です。
3か月〜6か月の一定期間での退去が前提の施設なので、利用者の入れ替わりも激しく、高齢者ひとりひとりの性格や特徴を短期間で把握する力が求められます。
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介護老人保健施設の仕事内容
老健も他の介護施設と同じで、食事・排泄・入浴などの身体介護はもちろん、日常生活におけるお世話・通院同行・レクリエーションなども行います。
基本的に老健は在宅生活への復帰が目標となるので、利用者の回復・復帰を意識したサービス提供が重視されます。
そのため、看護師などの医療スタッフやリハビリを行う専門職(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など)と介護職との連携が重要になってきます。
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4グループホーム(認知症型)
グループホームとは?
グループホームは認知症の高齢者が共同で生活する施設で、「グルホ」とも呼ばれています。
グループホーム(認知症型) | ||
施設の 役割 |
認知症の⾼齢者が自立支援を受けながら共同生活を送る小規模の介護施設 | |
入居条件 | ・原則65歳以上 ・要支援2または要介護1以上 ・認知症の診断を受けた方 ・施設がある自治体に住民票を持っている方 |
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サービス 内容 |
料理や掃除などを役割分担しながら、認知症の進行を遅らせることを目的とした自立支援 | |
入居期間 | 終身利用 | |
入居費用 | 入居一時金 | 0〜数百万円 |
月額費用 | 15〜30万円 |
グループホームは5~9人までを1つの単位(ユニット)として、家庭のようなこぢんまりとした空間で料理や掃除などの家事を分担しながら共同生活を送ります。
グループホームは家庭的な環境での自立支援と精神的安定を図り、認知症の進行を遅らせることを目的としています。
ただし、重介護や医療ケアが必要になった場合は退去しなければならないケースもあります。
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グループホームの仕事内容
グループホームは認知症ケアが中心で比較的要介護度が軽い人が多いです。
食事・排泄・入浴などの身体介護はもちろん、更衣・口腔ケア・清拭・居室清掃なども行います。
グループホームは認知症の進行を少しでも遅らせようという理念のもと、入居者と一緒に家事をしたり、外出をする機会が他の施設より多いことが特徴です。
入居者の中には、精神疾患を持つ人や行動が特に活発な人もいるので、介護士としてのコミュニケーション能力が必要とされます。
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5サービス付き高齢者住宅
サービス付き高齢者住宅とは?
サービス付き高齢者住宅は「サ高住(さこうじゅ)」とも呼ばれ、「高齢者向けの住宅」という位置付けなので、原則として介護保険サービスの提供は行われません。
サービス付き高齢者住宅 | ||
施設の 役割 |
自立~軽介護度の⾼齢者が生活支援を受けて暮らす介護施設 | |
入居条件 | ・原則60歳以上 ・自立から要介護の方 |
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サービス 内容 |
介護や生活全般の相談などを中心とした生活支援 | |
入居期間 | 建物賃貸借契約 | |
入居費用 | 入居一時金 | 0〜数十万円 |
月額費用 | 5〜25万円 |
施設には有資格者の相談員が常駐し、安否確認と生活相談サービスを受けることができます。
サ高住の部屋の広さは25㎡以上で、廊下幅なども規定があり、施設全体はバリアフリー構造になっています。
入居費用も立地条件や建物、提供サービスによって変わってきます。
独居や夫婦2人暮らしが不安な方(自立~軽介護度の方)に適していて、介護が必要な場合は在宅サービスを利用します。
「特定施設入居者生活介護」の指定を受けているサ高住は、入居者の介護が必要になった場合、介護サービスや生活支援サポートを提供することができるので、重介護度の方の入居相談も可能になります。
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サービス付き高齢者住宅の仕事内容
サ高住の入居者は比較的に要介護度の軽い方が多いです。
サ高住の職員は主に生活相談・見守り・食事提供・コンシェルジュサービスなどを行い、基本的には現場の介護は行いません。
ですが、訪問介護事業所がサ高住と同じ法人系列で同じ建物内にあるケースなどでは、職員が2つの事業所の職員として兼務するケースも多くあります。
その場合は他の施設と同じで、食事・排泄・入浴などの身体介護や、居室清掃などの生活援助も行います。
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6ショートステイ(短期入所)
ショートステイとは?
ショートステイは短期間の入所で介護サービスや機能訓練を受けることができる施設です。
主に家族の介護負担を軽減する目的や、家族が出張や旅行で家を空ける時の要介護者の宿泊先として利用されます。
ショートステイの施設は2種類
短期入所療養介護
項目 | 短期入所療養介護 |
運営 | ・介護老人保健施設(老健) ・介護療養型医療施設 など |
特徴 | 高度な医療ケアを受けることができ、リハビリなどの機能訓練を行うことができます。 |
生活援助の他に看護師・理学療法士・作業療法士などによる機能訓練といった医療サービスが受けられます。
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短期入所生活介護
項目 | 短期入所生活介護 |
運営 | ・特別養護老人ホーム(特養) ・介護付き有料老人ホーム ・ショートステイ専門施設 など |
特徴 | 介護を中心としたサービスを受けることができ、滞在中自由に過ごすことができます。 |
食事や入浴などの生活援助、レクリエーションや介護スタッフによるリハビリなどが受けられます。
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ショートステイの料金体系は2種類
ショートステイには介護保険適用のショートステイと介護保険適用外の有料ショートステイの2種類があります。
介護保険適用ショートステイ
項目 | 介護保険適用 ショートステイ |
利用条件 | ・原則65歳以上 ・要支援1から要介護5 ※基本的に自立の方は利用できません。 |
利用可能 日数 |
・連続利用日数は最長で30日間 ・介護認定期間の半数まで (例)介護認定期間が180日なら90日まで |
利用料金 | 1割(または2〜3割)負担 2,500円〜6,000円/日 |
介護保険適用ショートステイの利用料金は「介護保険外の自費負担分」「特別サービス利用分」「基本料金」の3つからなります。
また「基本料金」はショートステイの種類・居室の種類・利用者の介護度で変わってきます。
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介護保険適用外の有料ショートステイ
項目 | 介護保険適用外 有料ショートステイ |
利用条件 | ・要介護認定必要なし ・年齢制限なし |
利用可能 日数 |
・各施設により異なる ※各施設に直接お問い合わせください。 |
利用料金 | 全額自己負担(10割) 8,000円〜20,000円/日 |
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ショートステイの仕事内容
他の施設と同じで、食事・排泄・入浴などの身体介護やレクリエーション・機能訓練などを行います。
ショートステイは他の施設と比べ、長期間の滞在ではなく短期間の滞在となります。
そのため、入居者の特徴や好みを瞬時につかんで対応していく能力が求められます。
また、入居者は慣れない場所で宿泊することになるので、不眠・昼夜逆転・疲労・食欲不振などが起きやすく、健康面での配慮も必要となってきます。
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入所介護施設で働くメリット・デメリット
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- 入居者の入れ替わりが少なく同じ入居者と長期にわたって接することができる
- 入居者の個性や好みを把握しやすく、信頼関係を作りやすい
- チームで働くので介護職同士で介護スキルを教えあったり、学び合うことができる
- 様々な介護職と接する機会が多く、新しい情報や知識を得られる
- 介護資格や役職などのキャリアアップが望める
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- 夜勤がある
入所介護施設は、24時間365日入居者が暮らす場所です。
夜勤での介護は大変という声もありますが、夜間こそ「その人らしさ」が見られることもあります。
また、必ずしも「夜勤をしなければいけない」ということはなく、正社員であっても日勤帯のみの働き方が可能な施設も増えています。
逆にその一方で「夜勤手当」がつき、しっかり稼ぐことができる「夜勤専門」を希望する人もいます。
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まとめ
今回はそれぞれの介護施設で働く介護士の仕事内容について紹介しました。
入所介護施設の種類によって、介護士の仕事内容や求められる介護スキルも大きく変わってきます。
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