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特養はそれぞれの施設によって、仕事内容も少しずつ変わってくるんじゃよなー。
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特別養護老人ホームの仕事内容とは?
特別養護老人ホーム(特養:とくよう)は、要介護度3以上の高齢者が入居する施設なので、寝たきりの方も多く、特養での主な仕事内容は、「身体介護」がメインになります。
事前に組まれた1日のスケジュール通りに、食事・入浴・排泄・レクリエーションなどを提供します。
身体介護とは?
「身体介護」とは、日常生活の援助の中で入居者さんの身体に触れて介護をすることをいいます。
代表的な「身体介護」は主に下記の3つになります。
- 入浴介助
- 食事介助
- 排泄介助
ほかにも、服薬介助や口腔ケア、入居者さんの見守りなども行います。
そのほかの仕事とは?
特養では、施設によってレクリエーションの企画や実施などが仕事内容に含まれるケースもあります。
- レクリエーション(体操・ゲームなど)
- 外出イベント(花見・紅葉など)
- 季節行事のイベント(夏祭り・クリスマスなど)
また、特養の介護職員は、看護師や機能訓練指導員と協力して、入居者さんの日々の生活をサポートしていきます。
- 健康管理
- 身体機能の維持、回復
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特別養護老人ホームの仕事内容を徹底解説!
特別養護老人ホームで働く介護職員の主な仕事内容は、下記項目が中心となります。
- 入浴介助
- 食事介助
- 排泄介助
- レクリエーション
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1入浴介助
浴室までの誘導や更衣介助、洗身や洗髪などの介助を行います。
自分でできることはなるべくやってもらい、背中やお尻、足先などの手の届かないところを主に介助します。
入浴後は、化粧水や乳液、ボディークリームを塗布したり、入居者さんに合わせて薬なども塗布します。
その後、髪を乾かしたり、爪が伸びていたら爪を切ったりして、入居者さんの身だしなみを整えます。
入浴介助では、身体をキレイにするだけではなく、心身ともにリフレッシュしてもらえるように配慮します。
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入浴介助のポイント
- ヒートショックを起こさないよう、事前に脱衣所や浴室を温めておく
- 湯船の温度やシャワーの温度を必ず確認する
- シャワーをかける時は足先からかけていく
- 頭を洗ったら、身体が冷えないように軽く頭を拭く
- 耳の裏や足の指間をしっかり洗う
- 浴槽をまたぐ時が1番転倒しやすいから、十分に注意する
- 浴室で滑らないよう、滑り止めマットなどを利用する
- 入浴時に傷やアザなどはないか、全身をチェックする
- 一つ一つの動作を声かけしながら介助する
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2食事介助
食事の準備から、エプロンや個別スプーンなどの準備、配膳、食事の介助などを行います。
入居者さんによって、刻み食やとろみ食、制限食など食事のメニューが違ってくるので、間違えずに配膳することが大切です。
食事中も入居者さんが正しい姿勢が保てているか、きちんと食事を飲み込めているか、などを見守ります。
食事の後は、服薬介助や歯磨きなどの口腔ケアをサポートします。
最後に食事・水分などの摂取量や食事中の様子などを記録し、服薬確認も行います。
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食事介助のポイント
- 配膳する食事と名前が間違えていないか、声に出して確認する
- 熱い味噌汁などの汁物は、奥側に置く
- 食事の前に少し水分を飲んでもらう
- 入れ歯のつけ忘れがないかチェックする
- 食事介助中は口の中のものが、無くなったのを確認してから次の一口を入れる
- 一度ムセがあった場合は、少し様子を見てから食事介助を進める
- 服薬介助は必ず日付・名前を確認してから服薬してもらう
- 服薬後、薬が口の中に残っていないか確認する
- 口腔ケア後、口の中に食べ物のカスが残っていないか確認する
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3排泄介助
自分でトイレに行ける人には、決まった時間に声かけをしたり、トイレへの誘導を行います。
トイレでの介助が難しい人は、ベット上で排泄介助を行います。
排泄介助が終わったら、入居者さんの排尿や排便の記録をします。
介護職員は、入居者さんができないところを介助し、できるところは自分でやってもらうことで、入居者さんの身体機能の維持につながります。
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トイレでの排泄介助のポイント
- トイレ内の手すりをしっかり握ってもらう
- 声かけをしながらズボンを下ろす
- 便座に奥まで座ってもらう
- 終わったらコールを鳴らしてもらうよう伝える
- 必要に応じてパッドやリハパンなどを変える
- 拭き残しがある場合はこちらでお手伝いをする
- 両手で手すりを握って立ってもらう
- 声かけをしながらズボンを上げる
- トイレの扉は必ず閉めた状態で介助を行う
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ベッド上での排泄介助のポイント
- 必要な備品や薬を準備してから介助に入る
- 腰を痛めないようベッドの高さを上げる
- 排泄介助時はベッドをフラットにする
- 声かけをしながらズボンやおむつをはがす
- 優しく陰部を洗浄する
- 横を向いてもらいお尻も洗浄する
- しっかりと水気をとる
- 必要に応じて薬をぬる
- パッドやおむつを股やお尻に合わせて綺麗にあてる
- 洋服を整えながら、背中やお尻のシワを伸ばす
- 排泄介助後は、ベッド柵や介助バーを元の位置に戻す
- 必ずベッドを低床にする
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4レクリエーション
特別養護老人ホームでは、それぞれの施設によって、体操やレクリエーションなどのさまざまなイベントを行います。
レクリエーションには、主に2つの種類があります。
- <認知症予防>
頭を使ったレクリエーション - <身体機能向上>
体を使ったレクリエーション
それぞれの特養のコンセプトや規模によって、レクリエーションの内容は変わってきます。
頭を使ったレクリエーション
カルタ・百人一首・塗り絵・切り絵・クイズ・計算問題・習字・言葉遊び・折り紙・カラオケ・生け花・麻雀
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体を使ったレクリエーション
体操・ダンス・ヨガ・グランドゴルフ・ガーデニング
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レクリエーションは入居者さん同士の交流や心身機能の向上といった、とても重要な役割があります。
そのため、特養で働く介護職員には、レクリエーションの企画や工夫が求められることもあります。
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特別養護老人ホームでオススメのイベント
- 映画観賞(邦画・洋画など)
- 音楽観賞(ライブ映像など)
- 落語・漫談観賞(綾小路きみまろなど)
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特別養護老人ホームの1日のスケジュール
特別養護老人ホームでは、24時間365日体制で入居者さんをサポートします。
一般的には、早出・日勤・遅出・夜勤のシフトで勤務をまわす特養が多いようです。
勤務体系 | 時間 |
早出 | 7:00〜16:00 |
日勤 | 9:00〜18:00 |
遅出 | 11:00〜20:00 |
夜勤 | 16:30〜翌9:30 |
それぞれの特養によって、多少スケジュールは違ってきますが、下記内容が一般的なスケジュールになります。
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日勤の場合(9:00〜18:00)
日勤の場合、食事・入浴・排泄などの身体介護がメインの仕事内容になります。
夜勤者から入居者さんの夜間帯の様子や連絡事項などを聞き、情報を共有します。
入浴前に入居者さんの体温・血圧・脈拍などのバイタルを測ります。
バイタルに問題がなければ、入居者さんの状態に合わせて、入浴介助を行います。
浴室までの誘導・更衣・洗髪・洗身などのサポートを行います。
入居者さんの離床や食事場所への誘導を行います。
食事で使うエプロンやスプーンなどの準備をします。
必要に応じて水分などにとろみをつけておきます。
昼食の準備と配膳を行います。
入居者さんの食事介助をしながら、ほかの入居者さんが誤嚥(ごえん)しないよう見守ります。
食後は服薬介助・口腔ケアを行います。
食事を取り、ゆっくり身体を休めます。
トイレ誘導やオムツ交換、軟膏の塗布などを行います。
水分補給もかねて、おやつと飲み物を一緒に提供します。
入居者さんとお話しながら、トラブルや事故がないよう見守ります。
ラジオ体操・リハビリ体操・レクリエーションなどで身体を動かします。
入居者さんの表情や身体の動きを見ながら、いつもと変わりはないか体調などをチェックします。
トイレ誘導やオムツ交換、軟膏の塗布などを行います。
入居者さんの日中の様子や介護記録などを記入します。
そのほか、食事量や水分量、排泄表などの記録漏れがないか再度確認します。
夜勤者に日勤帯の入居者さんの様子や連絡事項などを伝え、情報を共有します。
入居者さんの離床や食事場所への誘導を行います。
食事で使うエプロンやスプーンなどの準備をします。
必要に応じて水分などにとろみをつけておきます。
夜勤者に引き継ぎます。
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夜勤の場合(16:30〜翌9:30)
夜勤の場合、排泄介助や入居者の安全確認、コール対応がメインの仕事内容になります。
連絡ノートを確認し、入居者さんの情報を把握します。
日勤者から入居者さんの日勤帯の様子や連絡事項などを聞き、情報を共有します。
入居者さんの離床や食事場所への誘導を行います。食事で使うエプロンやスプーンなどの準備をします。
必要に応じて水分などにとろみをつけておきます。
夕食の準備と配膳を行います。入居者さんの食事介助をしながら、ほかの入居者さんが誤嚥(ごえん)しないよう見守ります。
食後は服薬介助を行います。
口腔ケア、更衣介助、排泄介助を行い、寝る準備をします。
必要に応じて就寝前の服薬介助も行います。
入居者さんが気持ち良く眠れるよう環境を整え、声かけなどを行います。
定期的に巡回を行い、入居者さんの安否確認を行います。
随時ナースコールにも対応します。
食事や仮眠を取り、ゆっくり身体を休めます。
入居者さんに合わせてオムツ交換や体位交換を行います。
定期的に巡回を行い、入居者さんの安否確認を行います。
随時ナースコールにも対応します。
更衣介助、身体整容(洗顔・ひげ剃り・整髪)、排泄介助を行い、起きる準備をします。
準備のできた人から順番に食事の場所に誘導します。
食事で使うエプロンやスプーンなどの準備をします。
必要に応じて水分などにとろみをつけておきます。
朝食の準備と配膳を行います。
入居者さんの食事介助をしながら、ほかの入居者さんが誤嚥(ごえん)しないよう見守ります。
食後は服薬介助を行います。
入れ歯をキレイに洗い、歯磨きを行います。
日勤者に夜間帯の入居者さんの様子や連絡事項などを伝え、情報を共有します。
そのほか、排泄表や夜間帯の入居者さんの様子などを記入します。
日勤者に引き継ぎます。
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特別養護老人ホームはこんな人にオススメ!
特別養護老人ホームは、要介護度の高い入居者さんが多いので、介護職員としてさらなるステップアップが期待できます。
また、看護師や機能訓練指導員などもいるので、医療やリハビリ分野の知識を習得するチャンスもあります。
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- 一人ひとりとじっくり向き合う介護がしたい人
- 入所介護施設での介護にチャレンジしてみたい人
- 介護技術を磨きたい人
- 認知症ケアを学びたい人
- 体力に自信のある人
- 安定した収入を得たい人
- 福利厚生を重視する人
採用側は介護経験だけではなく、その人自身の人間性を重視する傾向があります。
また、今現在も特養の施設数はかなり多く、今後もさらに増加すると予測されています。
介護業界は常に人手不足なので、たとえ介護未経験の人でも、比較的チャレンジしやすいと言えます。
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特別養護老人ホームで働くのに必要な資格は?
特別養護老人ホームは、要介護度や医療依存度の高い方が多いので、施設側はある程度介護経験があり即戦力になる人を好みます。
しかし、介護業界は常に人手不足で、どこの施設も介護職員を確保しようと必死になっているのが現状です。
そのため、たとえ無資格者や未経験者であっても、施設側は積極的に採用する傾向があります。
無資格者でも特養で働くことはできますが、業務内容が限られてしまうこともあるので、働きながらスキルアップのために、資格を取得するのが望ましいです。
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持っていると採用に有利になる資格
- 介護職員初任者研修(以上の介護資格)
- 認知症介護基礎研修(以上の資格)
- レクリエーション介護士
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介護職員初任者研修
介護の入門資格「介護職員初任者研修」を取得することで、身体介護などについての基礎知識が身につき、仕事の幅も広がります。
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認知症介護基礎研修
認知症の方の受け入れも多い特養では、認知症についての知識や認知症の方に対応できる介護技術も求められます。
「認知症介護基礎研修」では、認知症に関する基礎知識や技術について学ぶことができます。
認知症介護基礎研修 | |
取得日数 | 1日で修了 |
試験 | なし |
受講料 | 無料 |
テキスト代 | 1,100円(税込) |
問い合わせ | 各都道府県の福祉課 |
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受講料も無料だし、認知症介護基礎研修は持っていて損はないぞい!
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レクリエーション介護士
レクリエーション介護士は、自分の趣味や特技を活かしながら、アイデアや着眼点によって、高齢者に喜ばれるレクリエーションを学べる資格です。
今では、レクリエーションやイベントなどに力を入れている特養も多く、入居者さんの体力維持や生活の質をあげるため、とても重要な役割を担っています。
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特別養護老人ホームで働くメリット・デメリット
特別養護老人ホームは、入居者さんの入れ替わりが少ないので、一人ひとりと深く関わることができます。
また、要介護度の高い入居者さんが多いので、介護の基礎を学びたい人や介護経験を積みたい人にはオススメの職場です。
- 身体介護を学ぶことができる
- 看取りケアを学べる
- チームで働けるから安心感がある
- 管理職や役員などのポジションが多い
- キャリアアップすることができる
- 経営母体が安定している
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特養では、施設によって体操やレクリエーション、季節行事などに力を入れているところも多く、入居者さんに合わせたレクリエーションの企画や実行力が必要になる場合もあります。
また、主な仕事内容は、食事・入浴・排泄などの身体介護がメインで、その業務内容のほとんどがルーティンワークになります。
- 入居者が多く個別ケアに対応しにくい
- 身体介護がメインなので、身体的負担が大きくなる
- 高い介護技術や応用力が求められる場合がある
- 同じ特養でも「従来型」や「ユニット型」によって仕事内容が変わる
- 土日祝の休みが取りにくい
- 夜勤がある
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こうした施設の違いは、介護職の働き方にも大きく影響してきます。
転職先を決める時は、給与や待遇などの雇用条件だけではなく、施設の特色をチェックすることが大切です。
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特別養護老人ホームで働く人の口コミ
では、実際に特別養護老人ホームで働いている人たちの本音はどうなのでしょうか?
ポジティブな口コミ
転職して1ヶ月は特養に勤務
初めての施設系…想像してたよりはるかに明るくて楽しい現場!!!
利用者様達も各々のんびりと生活されててなんか素敵だなって思った✨
今の職場は同じ敷地内に特養、ショートステイ、グルホ、ケアハウス、生活支援センター、デイがあるおっきい所で日々勉強の毎日♪— こはる@介護福祉士 (@koha_kaigo) October 3, 2020
いまの特養に転職して数年経つけど
1度も辞めたいと思ったことがないのは
ありがたい事です✨ホントもちろんこの数年間に山あり谷あり色々あったけど、今ではどれも笑い話😆
意地悪先輩&ヒステリック先輩、他施設で元気にしてるかなぁ〜(*´艸`*)— ✨なち✨思い立ったが吉日&為せば成る (@7g3mt) February 17, 2021
特養に転職して2ヶ月、すごくしあわせだよ。理解のある先輩方に恵まれ可愛がってもらいながら楽しくやっています。仕事も今までの在宅の知識や経験を活かせています。出勤するのが嫌じゃないもの。それだけで転職は成功だと思うのです。
— まこ@訪問看護師→施設看護師へ (@S1Lwb) March 20, 2021
特養で働いています。
面白いことがたくさん起きるので楽しいです。
介護職へのマイナスイメージを少しでも払拭できたらな
悪循環を断ち切りたい。
— ぼのぼのくん@PT (@bonobonokun6) November 11, 2020
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ネガティブな口コミ
うちデイサービスで勤務している職員は「特養フロアには行きたくない!」って言ってるらしいの💦
忙しい・大変って言うイメージがいき渡っているんだとか・・・・😱😱
— 👦介護士ワークマン💪 (@Jp2WTK6XzzsBprH) April 22, 2020
巨大特養に就職して嫌な事と言えば行事の多さと、その片づけとか誘導とか地味な作業に時間を取られる事やな…
名もなき仕事の多さ。理解されなさは介護士だけではない。— きょうしろう (@kaigoyoncoma) December 23, 2020
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まとめ
今回は、特別養護老人ホームの仕事内容と一日のスケジュールを紹介しました。
特養は、要介護度の高い入居者さんが多いので、身体的には少しハードですが、その分ほかの施設では得られないような経験を積むことができます。
また、今現在も特養の施設数は増加傾向で、求人数も増えているので、より自分の希望する職場を探しやすいと言えます。
ただし、それぞれの特養によってコンセプトや介護職員の仕事内容が変わってくるので、どんなサービスを提供している施設なのか、スタッフにどんなスキルを求めているのか、を事前に確認しておくことが大切です。
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